こんにちは!『今日も信仰は続く』を運営している桑原信司です。
気軽に信ちゃん(@sh1n0329)って呼んでもらえたら嬉しいな。
突然ですが、デニムって好きですか?
僕は高校生の頃から好きです。よくヤフオクで綺麗に色落ちしていたり、クラッシュ(破れ)したリーバイスを格安で競り落として、しょっちゅう履いていました。
最近のお気に入りは、アパレルで勤める弟からプレゼントしてもらった「JAPAN BLUE JEANS(ジャパンブルージーンズ)」という岡山県発のブランドのデニムパンツですね。
これは記事にも書きましたので、よかったらご覧ください!
まだ履き始めたばかりなので綺麗ですが、これからどんなシワやアタリがつくか、どんな風に色落ちしていくのかと、表情の移り変わりを楽しみにしながら脚を通しています。
けど、これってよくよく考えたらすごいことですよね。デニムって、どんなダメージも魅力に変えてしまうような「前向きさ」があるんですよ。
過去の「心の傷跡」に悩まされている僕も、見習いたいなぁって、思うくらいの。
ダメージだって、デニムの魅力

デニムの魅力のひとつに「経年変化」があります。これは長く着用することによってできる、色落ちやダメージなどの変化を楽しむことです。
ダメージの入った場所によってアタリ、ヒゲ、ハチノス等と呼ばれ、これは履いた人のライフスタイルによってそれぞれ特徴が出るんですよね。
そのため、長く履き込まれたジーンズには「同じものが世界に2つとないオリジナリティ」があり、ときに新品以上の価格で取引されることもあります。
広島県の尾道でつくられている「尾道デニム」は、様々な職業の人が一年間履きこんでヴィンテージの風合いに仕上げていく……という前代未聞の制作過程で成り立っています。それは単なる一本のジーンズではなく、作業者と購入者の心をつなぐ強い糸となるのです。
出典:1年はいてから出荷するデニム。尾道デニムが作り出す究極の手作りヴィンテージがスゴい!
穿き続けることによって、その人にあわせてデニムも変化をしていく。取れないシワがつき、色は褪せて、ほつれや破れができて…
これが「経年変化」をしていく、デニムという素材の良さなんですよね。
もしもデニムじゃなかったら…
しかし、これがスーツやドレスだったらどうなるでしょうか?
もちろんダメージなんて論外ですよね。シワだけならアイロンで伸ばしますが、色落ちやダメージが入れば捨てられてしまうのがオチ。というか、ほとんどの服ってそうです。
だからこそ、デニムの「ダメージすらも魅力の1つに変えてしまう前向きさ」ってすごいと思うんですよ。
ボロボロのスーツは誰が見ても残念ですが、ボロボロのデニムには新品のデニムにはない魅力があって、ときにはプレミア価格がつくなんてこともありますから。
天然素材と人間の心のお話

僕が信仰している天理教にも、「木綿のような心の人になりなさい」という教えがあります。
これは理想の人間像を、麻(リネン)、絹(シルク)、木綿(コットン)に例えて語られたもの。『天理教教祖伝逸話偏』という伝記にも収録されています。
ここではお話の内容を、僕なりに補足しつつ解説していきますね。
麻(リネン) のような心とは

麻(リネン)は、夏用のシャツやワンピースによく用いられる素材です。
特徴としては、吸水力や発散性に優れており、汗ばむ季節はさらっと快適に着用できるので重宝します。また、天然素材の中ではもっとも汚れに強いという特徴もあります。
しかし、その通気性ゆえに冬は寒くて着れません。
また、「汚れがすぐ落ちる」という性質は、「染料もすぐ色落ちする」という性質でもあります。まさに、色や季節を選ぶ素材とも言えるでしょう。
麻のような心の人とは、人の好き嫌いが激しい人を指していると思います。
絹(シルク) のような心とは

絹(シルク)はドレスや着物などに用いられる、なめらかな光沢があって美しい高級素材です。古代から王族を中心に愛用されてきました。
実は人間の肌と同じアミノ酸系のたんぱく質でできているため、肌なじみが良く、身につけていてもかぶれたりすることは少ないのです。
また、UVカット効果も高いです。ただこれは「生地が紫外線を吸収して黄色くなる」というデメリットにも直結していますね。
また、絹は柔らかく摩擦に弱いため、家庭での洗濯は難しいでしょう。まさに「取り扱いの難しい」生地なのです。
絹のような心の人とは、プライドの高い人を指しているのだと思います。
木綿(コットン) のような心とは

木綿(コットン)はきわめて微細な繊維で、吸水性・発散性が高いので夏は快適に過ごせます。
また、繊維の中心部がマカロニのように空洞になっているので、保温性も高く冬でも快適に過ごせます。どんな色にでも染められるのも、このマカロニ状の繊維のおかげ。
さらに、繊維の先端は丸くなっていて、肌への刺激も少ない(チクチクしない)ことから、赤ちゃんや、アトピーなどで肌が荒れやすい人にも重宝される特徴があります。
木綿のような心の人とは、
- どんな場面でも頼りになる人
- 素直な人
- 心の丸い人、 誰にでも優しく思いやれる人
を指しているでしょう。
ちなみにお話の最後では、「そんな心の人を、神様は望むのやで」と教えられています。信仰者として、やはり目指していきたいところです。
木綿(コットン) で織られたデニムのように

そしてデニムも、原材料は木綿(コットン)。色褪せてボロボロになっても、「ビンテージだね」「雰囲気がある」「ダメージがカッコいい」と認められ、喜ばれる、とっても前向きで、僕の大好きな生地です。
だから僕は「木綿のような心」を持った、デニムのような人間になりたい、って思うんですよね。
生きていれば誰もが経験するであろう「心のダメージ」。だけどその傷跡は、決してみすぼらしいものなんかじゃないはずなんです。
悲しい過去なんか1つもないのが
理想的だって価値観を持ってた
そんな僕は君という人に会えて
大事なことに気付かされた
キレイとは傷跡がないことじゃない
傷さえ愛しいというキセキだ
ビンテージ / Official髭男dism
消せない心の傷やトラウマだって、今の僕を創り上げてきた大切なプロセス。僕が生きてきた証なんです。失くせないのなら、大切にしてあげたいですよね。
だから、誰にでも優しく、どんなときでも頼りになる「木綿のような心」でいることを大切にしながら…
心の傷やトラウマも、自身の魅力に変えていくデニムのような人を目指して、僕は今日も信仰を続けたいと思います。
ではまた次回の記事でお会いしましょう。それでは!