天理教とはどんな宗教?かんたんに、わかりやすく解説します。

天理教について、かんたんに。

こんにちは!『今日も信仰は続く』を見ていただいてありがとうございます。桑原信司(@shin0329)です。

信ちゃん
信ちゃん

気軽に信ちゃん、って覚えてくれたら嬉しいな~!

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今日のテーマは、僕が信仰している「天理教」という宗教について、始めて聞いた方にも「なるほど、そういうことだったのか」と思ってもらえるように、なるべく簡単にわかりやすくまとめておこうと思います。

一応、先に僕の立場やスタンスについてサクッとご紹介させていただくと、僕は京都府綾部市にある「天理教綾部分教会」という小さな教会の後継者という立場です。

信ちゃん
信ちゃん

天理教の組織についての説明は今回の記事では省きますが、どちらかというと天理教の世界では末端構成員的なポジションにいます(笑)

けど、そんなポジションにいる僕だからこそ、これまで宗教とほぼ関わりが無かった人に近い目線でわかりやすく語ることができる と思っています。どうぞよろしくお願いします!

というわけで、さっそく「天理教とはどういう宗教なのか?」という疑問について、①成り立ち ②信仰対象 ③教えの内容 の3つにポイントに分けて、わかりやすく解説していきたいと思います。それではいきましょう!

天理教の成り立ち

天理教が始まったのは、今からおよそ200年ほど前の「1838年」です。わかりやすく言うと江戸時代の終わりごろですね。

ペリーが黒船で来航したのが1853年ですから、そこから更に15年ほど過去の出来事となります。

このとき、現在の奈良県天理市で農家を営んでいた「中山みき」という女性に神様が入り込んで、いわゆる「神のお告げ」として教えを伝え広めていったのが、天理教の始まりだとされています。

教祖・中山みきについて

この教祖となった中山みきという女性は、一般的に「教祖」と聞いてイメージするような「絶対的な権力を持った人」とは少しタイプが違っていて、どちらかというと「母親」のような、いつも私たちの幸せを願い続けてくれている人、みたいな存在です。

なので私たち信者は教祖・中山みき様のことを、親しみを込めて「おやさま」とお呼びしています。これは自分の母親をわざわざフルネームで呼ばずに「お母さん」と呼ぶのと一緒で、それだけ信者から慕われている存在だということです。

天理教の信仰対象

親神天理王命(おやがみ てんりおうのみこと)

そんなおやさまの口から語られた神様は、その名を親神天理王命おやがみてんりおうのみことと言います。

ただ、この場合もおやさま同様、親しみを込めて親神様おやがみさまとお呼びすることがほとんどです。

天理教では、この親神様は すべての人間の親なる神 であり、同時にこの世界のすべてを司っている神様だと教えられます。なので英語表記にすると God the Parent(親なる神)となります。

奈良県天理市にある「おぢば」

この親なる神様が、人間を創造されたときに舞台となったのが奈良県天理市にある「ぢば」という地点で、まさにこの地点をぐるりと取り囲むようにして建てられたのが天理教の本部神殿です。

↓ Googleマップで確認してみる ↓

ですから、この奈良県天理市にある「ぢば」は、天理教の信者にとっては、

  • 親なる神が人間を創造した地点
  • その神様が入り込まれて、親なる神が「いかに人間の幸せを願っているか」を伝えたおやさまがおられる場所

でもあることから「おやさと」とか「心のふるさと」と呼ばれています。

実際に奈良県天理市を歩いてみると、あちこちに「ようこそおかえり」というメッセージが貼られていたり、実際に「おかえりなさい」と声をかけられることがありますが、こういった背景があるということを知っておくとより楽しめるかもしれません!

ちなみに参拝方法やアクセス情報などはこちらの記事で詳しく載せておりますので、気になる方はチェックしてみてください。

天理教の教え

そんな天理教の教えですが、ここまでもちらほら話が出たように、その最大のポイントは親神様の「世界中の人間に幸せになって欲しい」という気持ちに気づくこと、つまり神様の親心に触れること、となります。

そして実際にこの神様の願いを叶えていくために、私たちが理解しなくてはならない概念が2つあって、それは、

  1. 世界一列みな兄弟姉妹
  2. 陽気ぐらし世界の実現

です。これらは天理教の教えを知るうえで大切なポイントになるので、もう少し詳しく解説していきます!

世界一列みな兄弟姉妹

兄弟(きょうだい)

①同じ親(または片親)から生まれた者。また、その間柄。

広辞苑 第6版

広辞苑にも書いてある通り、一般的には同じ親から生まれた人同士は「兄弟」となります。

もちろん、そうでない場合、つまり異なる親から生まれた人同士は「他人」ですよね。

しかし おやさま は、この「他人」という概念を否定して、世界中の人間はみんな「兄弟」だと説きました。

せかいじゅういちれつはみなきょうだいや

たにんとゆうはさらにないぞや

(世界中の人間は皆兄弟である 他人という概念は無い)

『おふでさき』第13号 43 のお歌

それはなぜかというと、神様にとって世界中の人間は「我が子」だから。

このよふを初た神の事ならば

せかい一れつみなわがこなり

(この世を創造した神にとっては 世界中の人間は我が子である)

『おふでさき』第4号 62のお歌

つまり、世界中の人間はみんな親神様の子供だから、同じ親をもつ人間同士はみんな「兄弟」だということです。

\こちらの記事でもう少し詳しく解説しています/

陽気ぐらし世界の実現

そんな「世界一列みな兄弟姉妹」の理念を掲げている天理教が目指すのは「陽気ぐらし世界の実現」です。

これはわかりやすく言うと「兄弟姉妹である私たちが、仲良くたすけあって暮らす社会をこの世界に実現させよう」というビジョンです。

「この世界に」というところがポイントで。なぜなら天理教は「天国」や「極楽」といった死後の別世界(あの世)については、ほとんど説いていないからです。

あくまで僕たちが今生きている「この世」をより良いものにしていこうよ、という考え方なんですね。ちなみに死後の世界については、こちらの記事にまとめました。

まとめ

というわけで、僕が信仰している「天理教」について、かんたんに説明してみました!

信ちゃん
信ちゃん

いかがだったでしょうか?

聞きなれない単語ばかりだったと思いますので、かんたんに今日のポイントをまとめておきましょうか。

今日のポイント
  • 天理教の神様は「天理王命てんりおうのみこと」、信者からは「親神様おやがみさま」と呼ばれている
  • 天理教の開祖は「中山みき」という農家の女性で、信者からは「おやさま」と呼ばれている
  • 聖地は、奈良県天理市の本部神殿にある「ぢば」
  • 天理教の教えは、親神様の「親心」に触れることがなによりも大切
  • 天理教では「世界中の人々はみんな神の子=みんな兄弟」だと教えられる
  • だからこそ、人々が仲良く助けあう社会(=陽気ぐらし)の実現に貢献しようとしている

というわけで(他にも語りたい教えや歴史はたくさんあるのですが)、タイトルにも「かんたんに」と言っていましたし、天理教の説明はこのくらいで終わりたいと思います。

もう少し詳しく知りたくなった方は、ぜひカテゴリー「天理教の教え」をご覧ください!

本日は見てくださって、どうもありがとうございました。これからもたまに見に来てくださったら嬉しいです!

あとがき / 著者について

桑原信司(くわばらしんじ)

1992年生まれの31歳。京都府綾部市出身。天理大学人間関係学部 宗教学科卒業。詳しいプロフィールは以下。

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