【前編】未来の住職塾NEXTの講師・松本紹圭さんが指摘する、仏教の現状と「お寺の二階建て構造」について

【前編】未来の住職塾NEXTの講師・松本紹圭さんが指摘する、仏教の現状と「お寺の二階建て構造」について

信仰のある暮らし

こんにちは!『今日も信仰は続く』にお越しいただきありがとうございます。桑原信司(@shin0329)です。

信ちゃん
信ちゃん

気軽に「信ちゃん」って覚えてもらえたら嬉しいな~!

先日、「未来の住職塾NEXT」という、これからのお寺のあり方、僧侶のあり方を学ぶ塾の一日体験教室に行ってきました!

語彙力が崩壊している。笑

ここは本来ならば住職、つまりお寺のお坊さんのための塾なのですが、この塾には「留学生制度」なるものがあり、ようするに他宗教の人の受講も受け入れているとのこと。

実際にオンライン会場にアクセスしている人のなかには、天理教以外の体験入学者もたくさんおられたようです。少々ビクついていたので安心しました(笑)

今回の記事では、未来の住職塾の体験入学で学んだことを皆さんにシェアしつつ、僕の所感を述べていきたいと思います!講師の先生は松本紹圭さん、木村共宏さんのお二人ですが、まずは松本紹圭さんの講義のダイジェストをお届け。

それではいきましょう!

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松本紹圭さんプロフィール

出典:未来の住職塾

松本 紹圭 (まつもと しょうけい)

未来の住職塾 塾長。北海道生まれ。東京神谷町・光明寺僧侶。武蔵野大学客員准教授。

世界経済フォーラム(ダボス会議)Young Global Leader。2010年、ロータリー財団国際親善奨学生としてインド商科大学院(ISB)でMBA取得。

2012年、未来の住職塾を開講。『お坊さんが教える心が整う掃除の本』(ディスカバートゥエンティワン)他、著書多数。

Twitter ➤ @shoukeim  note ➤ 松本紹圭

松本紹圭さんが指摘する【檀家制度の終焉】

僕たち日本人は欧米諸国と比べて、無宗教の人が多く、宗教とのつながりが薄いというイメージがありますよね。

しかし、実はこの「檀家」という制度を通して、生まれながらに近隣のお寺との深いつながりを持っていることが多いのです。

信ちゃん
信ちゃん

ほら、葬儀関係はもちろん、お墓の世話なんかもお寺にお世話になってたりするでしょう?

しかし、この檀家というシステムは徐々に崩壊を迎えていると、松本紹圭さんは指摘します。

そもそも「檀家制度」については、江戸時代から明治時代に移りかわるタイミングで、制度としては無くなってしまったもの。それでも、人とお寺の関係はそこでバッサリと切れることなく、今日まで受け継がれてきたという歴史があります。

しかし、この檀家と呼ばれる人たちの総数は「右肩下がり」。ここに危機感をもたないと、いよいよ本当に終焉を迎えるというのが松本さんの見解です。

松本紹圭さんが指摘する、3つの原因

そして、この課題をよりクリアに見つめるために、松本さんは以下の3つの原因を挙げています。

1.少子高齢化で人口が減っていく

まずはここ。「檀家のお寺離れ」などとよく言いますが、そもそも日本という国は、今もどんどん人口が減ってきている国です。

とくに僕が住んでいるような地方では、深刻な過疎化と少子高齢化により、さらに人口が減り続けています。

そんな背景を知っているかどうかで、この「檀家のお寺離れ」問題の見えかたも変わります。

まずはファクト(事実)を見つめることが、大切な姿勢になってきますね。

2.実質所得が減少していく

これは今まさに、コロナウィルスの影響で現代人が直面している大きな問題ですよね。

とくに若い世代の実質所得は、年々下がる一方です。シビアな話ですが、この問題は今後もますます深刻化していくでしょう。

そうなってくると、お寺に向けられる余裕がなくなってくるのが現実。

みんなが苦しいから、お寺も苦しい。天理教の教会もまたしかり、ですが。

3.「家」から「個」へ

原因①の人口の減少と合わせて、帰属意識は「共同体」から「個」へと変わってきていますよね。

「人とのつながり」に対する価値観に変化が起こり、とくに家族という繋がりが変わってきています。

大家族から、核家族。そして独り暮らし世帯も増加しています。

そうなると、これまで親から子へと「家」で受け継がれてきたものも、途切れていってしまうだろうというのが松本紹圭さんの認識です。

【檀家が減少する理由まとめ】
  • そもそも人口が減ってきているから
  • 実質所得が減り、生活が苦しくなってきたから
  • 「個の時代」になってきているから

変わり続ける世界のなかで

いかがだったでしょうか? お寺が抱える問題というよりも、宗教全体、ひいてはあらゆるビジネスが普遍的に抱えている問題だと僕は感じました。

それも、かなり本質的な部分の。おそらくこれからの日本人は、業種を問わずこの3つの課題に取り組むことがとても重要になってきます。

減り続ける人口、余裕のない生活を余儀なくされる僕たち。しがらみの多い共同体から距離を置く「おひとり様」の文化の発展と、その影に潜む「孤独」「孤立」というキーワードを含む社会問題。

そんな世界の波に、ただただ飲み込まれていくのか?

それとも流れを読み、旗を立てて航海を始めるのか?

僕は後者でいたい。もちろん僕に人口を増やすことはできないし、景気を回復させる力もありませんが、いつだって「じゃあ、どうするか?」という主体的な心を持ち続け、この素晴らしい教えと共に生き残りたいのです。

それ人間という身の内というは、神のかしもの・かりもの、心一つが我がの理。心の理というは、日々という常という、日々常にどういう事情どういう理、幾重事情どんな理、どんな理でも日々に皆受け取る。

『おかきさげ』より引用

どんな逆境のなかでも、神様には「あきらめない心」を受け取っていただきたいですから。

次回予告:お寺の「二階建て構造」について

さてさて、長くなってきたので今日はこのへんで。続きは次回にまわして、今日はPCを閉じようと思います。

最後に、松本紹圭さんが描く、2045年の日本社会と宗教者のリーダーシップについて書かれたnoteを紹介しておきます。

有料ですが、買って後悔はしないと思います。これからの厳しい時代を宗教家として生きていく、すべての人に届けたい内容。ぜひ読んでみて下さい。

次回は、今回取り上げたような世界情勢を鑑みたうえで、松本紹圭さんが立てたフラッグ(旗)と、そこに欠かせない仏教の構造のリノベーションについて。

それではまた、次の記事でお会いしましょう!信ちゃん(@shin0329)でした!

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